NETWORKDAYS.INTL関数の使い方と便利な活用例【Googleスプレッドシート】

スプレッドシート関数

NETWORKDAYS.INTL関数の使い方と便利な活用例【Googleスプレッドシート】

「海外拠点と一緒にプロジェクトを進めているけれど、国によって休みが違うので稼働日数の管理が大変…」と感じたことはありませんか?そんなときに便利なのが、Googleスプレッドシートの「NETWORKDAYS.INTL」関数です。この関数を使えば、週末を自由に設定し、祝日も考慮して稼働日数を正確に算出できます。この記事では、「NETWORKDAYS.INTL」関数の基本から応用まで、実践的な使い方を分かりやすく解説します。実務に役立つ事例や注意点も取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

「NETWORKDAYS.INTL」関数とは?

「NETWORKDAYS.INTL」関数は、Googleスプレッドシートで開始日と終了日の間の稼働日数を計算するための関数です。特に便利なのは、週末を自由に設定できる点と、祝日リストを柔軟に指定できる点です。国や企業によって異なる休日パターンにも対応可能で、グローバルな業務やシフト勤務の計算にも役立ちます。例えば、イスラム圏の金曜・土曜休み、ヨーロッパの特定の祝日、あるいは企業独自の休日にも柔軟に対応できるので、業務管理がより正確になります。

「NETWORKDAYS.INTL」関数の基本構文と引数

NETWORKDAYS.INTL関数の基本構文は以下の通りです。

  • =NETWORKDAYS.INTL(開始日, 終了日, [週末], [祝日])

各引数の役割は以下の通りです。

  • 開始日・終了日:稼働日数を計算したい期間の開始日と終了日を指定します。日付形式またはシリアル値で入力できます。
  • [週末](省略可能):週末の曜日を数値または文字列で指定します。例えば「1」は土日休み(デフォルト)、「11」は日曜のみ休み、「1000001」は月曜と日曜休みなど、柔軟に設定できます。
  • [祝日](省略可能):祝日として除外したい日付リストを指定します。セル範囲(例:A1:A10)や、カンマ区切りの日付(例:DATE(2025,1,1), DATE(2025,1,13))を使えます。

この構文を活用することで、どんなカレンダーにもフィットする稼働日数管理が実現できます。

NETWORKDAYS関数との違い

「NETWORKDAYS.INTL」関数と似た関数に「NETWORKDAYS」関数がありますが、違いは明確です。「NETWORKDAYS」関数は週末が土日で固定されており、これを変更できません。一方、「NETWORKDAYS.INTL」関数は週末の曜日を柔軟に指定でき、土日以外の週末休みにも対応可能です。たとえば、特定の曜日に固定休日がある企業文化や、シフト勤務の計算でも活躍します。つまり、週末設定が固定の場合は「NETWORKDAYS」を、柔軟に設定したい場合は「NETWORKDAYS.INTL」を使い分けると便利です。

「NETWORKDAYS.INTL」関数の使い方

実際の使い方をいくつか紹介します。

  • 例1: 土日を週末とし、祝日なしで計算する場合
    =NETWORKDAYS.INTL(A1, B1)
    A1に2025/1/1、B1に2025/1/31と入力すると、1月の稼働日数(土日を除く)を算出します。
  • 例2: 日曜日のみを週末に指定する場合
    =NETWORKDAYS.INTL(A1, B1, 11)
    これで日曜日だけが休日として扱われ、その他の曜日は稼働日として計算されます。
  • 例3: 週末を文字列で設定(月曜と日曜を休日)
    =NETWORKDAYS.INTL(A1, B1, "1000001")
    月曜と日曜が休日となり、稼働日数が算出されます。
  • 例4: 祝日を考慮する場合
    C1とC2に2025/1/1と2025/1/13の祝日を入力し、=NETWORKDAYS.INTL(A1, B1, 1, C1:C2)で土日と祝日を除外できます。

これらの例を参考に、自分の業務に合わせて関数をカスタマイズしてみましょう。

「NETWORKDAYS.INTL」関数の実践での活用例

「NETWORKDAYS.INTL」関数はさまざまな業務で活躍します。例えば、プロジェクト期間の計算では、実質的な作業日数を把握でき、進捗管理や人員配置がスムーズになります。タスクの完了期限を稼働日ベースで計算すれば、無理のないスケジュールが立てられます。SLA(サービスレベルアグリーメント)の遵守状況を稼働日で評価することで、顧客対応の改善にもつながります。さらに、週末の曜日が異なるシフト勤務の管理や、契約期間の稼働日数を正確に把握して契約更新時期を調整するなど、実務に即した活用が可能です。

「NETWORKDAYS.INTL」関数の注意点とエラー回避のポイント

NETWORKDAYS.INTL関数を使用する際は、日付の入力形式に注意が必要です。日付をGoogleスプレッドシートが認識できない場合、エラーが発生します。また、[週末]の引数指定は数値(1〜7、11〜17)または7桁のバイナリコード(例:”0000011″)で行い、0と1以外の文字は使わないようにしてください。[祝日]も範囲内のセルが日付として認識される必要があります。さらに、開始日と終了日の順序は逆でも計算はできますが、結果が負の値になる場合があるため、通常は開始日が終了日より前になるように指定しましょう。エラーが出た場合は「#VALUE!」などのエラーメッセージを確認し、引数の形式や範囲をチェックしてください。

「NETWORKDAYS.INTL」関数が役立つシーン

「NETWORKDAYS.INTL」関数は国際的なビジネスシーンで特に役立ちます。国や地域ごとに週末の慣習が異なるため、グローバル展開しているプロジェクトでは欠かせない存在です。また、週末が土日以外のシフト勤務、特定の曜日を固定休日にする企業文化でも大活躍。厳密な納期管理や契約履行日数の計算でも、稼働日ベースでリアルなスケジュールが組めます。こうした多様なシーンで、「NETWORKDAYS.INTL」関数をフル活用しましょう。

この記事を参考に、「NETWORKDAYS.INTL」関数を使いこなしてみてください。業務の正確性と効率化に大きく貢献してくれるはずです。もしエラーや疑問があれば、ぜひ再度このページを見返して、解決へのヒントにしてくださいね。

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